今の子どもたちは、「習い事で忙しくて、地域の行事に参加できない」「習い事にいくつも通っていて超多忙」という話を聞きます。
厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査」によると、子どもを幼稚園に通わせていた家庭と、保育所に通わせていた家庭では、習い事に関して大きな違いがあることがわかりました。
就学前から習い事には、幼稚園:70.4%、保育所:42.5%の差があります。
その子どもたちが小学校に入学してからも、幼稚園に通っていた子ども83.5%、保育所に通っていた子ども67.5%となり、依然として差があります。
差が生じた理由の一つとして、習い事をさせるのは経費の負担ばかりでなく送り迎えなど、サポートにけっこう手間がかかるようです。
母親が常勤などで仕事をしている家庭では、習い事のサポートに割ける時間が取れなかったことが原因と考えられます。
とはいえ、幼稚園に通っていた子どもの8割以上、保育所に通っていた子どもの7割近くが、小学1年生で習い事をしているわけです。
習い事に通うことが当たり前で、子どもの生活の一部になってきているということでしょうか。