12月定例会での「一般質問」
Q. 市民病院の立替について問う。
A. 森市長は、仮に検討する場合には「公民連携手法(PPP)をはじめ、大胆な発想がスタート時点に必要」との考えを示され、例えば高知県では、県立病院と市民病院が統合したケースもあると紹介。「市民病院には検討のたたき台をつくる上で、思い切った発想に立ってほしい」との答弁がありました。
Q. まちなか総合ケアセンターとの連携について問う。
A. 今年4月に、旧総曲輪小学校跡地にできた「まちなか総合ケアセンター」の施設のなかで、市民病院との結びつきが強い「病児保育室、産後ケア応援室、まちなか診療所」と連携。
医師、看護師等の人的支援だけでなく、まちなか診療所からの救急患者を受け入れるなど、在宅療養されている患者さんや御家族が安心して自宅で過ごせるよう支援している。
今後とも連携を強化し、市民病院とまちなか総合ケアセンターの双方に、一層の相乗効果が生まれるよう務めてまいりたい。
【まちなか総合ケアセンターとは】
乳幼児から高齢者まで、地域住民が安心して健やかに生活できる健康まちづくりを推進するため、行政サービスを一元的・包括的に提供する施設です。
■「緩和ケア」について
様々な経過の中でひどく落ち込んだり、落ち着かなかったり、眠れない、といったつらさが出現することがあります。
そのような時にじっくり話をさせてもらったり、必要に応じて薬剤による治療を行ったり、場合によっては精神科など他の診療科の医師の診察を受けることができます。
在宅への移行を目指す場合、そこに向けたリハビリテーションや地域の支援体制を整える準備も医療専門職スタッフがお手伝いします。各スタッフがチームとして対応してケアにあたっています。
がんと診断された時からの緩和ケアがいま求められています。緩和ケアとは、患者さんの身体や心のつらさを和らげ、その人らしさを大切にする考え方です。
がん患者とその家族が、可能な限り質の高い治療・療養生活を送れるように、身体と心の両面から支えるもので、富山市民病院では緩和ケアを必要とする患者さんを院内外から受け入れ、一人ひとりの希望に寄り添う療養生活をチームで支えています。
かつてのがん医療は、がんを治すことが中心となっていたところがありましたが、最近では患者さんの様々な苦痛を取ることや、どのように生活していくのかという「療養生活の質」も、がんを治すことと同じように大切にされるようになってきました。
緩和ケアを、「がんが末期まで進行した患者さんだけが受けるもの」と誤解している方も多いのですがそうではなく、がんと診断された当初から治療と並行して行うのが現在の緩和ケアのあり方です。
他の病棟に入院している患者さんや自宅で過ごされている患者さん、抗がん剤治療中の患者さんなどでも緩和ケアを受けている患者さんは多くいらっしゃいます。
■具体的なケア内容
穏やかな生活を送るための疼痛コントロールはもちろん、病気の治療を行なっている時、積極的治療が難しくなった時まで、